美容天気プロデューサーの夏波夕日です。
「台風が過ぎ去った直後は、深いシワができる?!」
それは…台風が過ぎ去った後に「フェーン現象」が起きやすいからです。
【フェーン現象】とは、空気の塊が水滴(雲粒)を作りながら山の斜面を上昇し、山を越えて反対側で山をくだるときに圧縮された空気の塊の気温は上がります。そして水蒸気は山の斜面を上昇するときに雲粒になってしまったので、空気は乾燥しています。
急激に湿度が下がるので、お肌が大気の変化に追いつけず、深いシワとなる可能性があるのです。
美容天気学では、これを「フェーン肌現象」と呼んでいます。
とくに台風が多くなる9月は要注意!
2011年の大阪の平均湿度を見てみましょう。
(気象データ:夏波夕日の美容天気 調べ)
6~9月。夏の大阪都市部では、湿度が70%前後だったのが、9月の月最小湿度(その月の一番低い湿度)が、なんと19%でした。
これは秋に差し掛かり、台風多発によるフェーン現象なども影響しているようです。
普段は湿度70%が平均なところ、ある日突然湿度が19%になってしまうという、その差なんと51%も湿度が一気に下がったのです。
普通のお肌なら、湿度が10%下がるだけで「今日はなんだか乾燥しているわ」と気づくところ、50%以上も湿度が下がったら、天日干しされたドライフルーツくらい、肌がシワシワになってもおかしくない急激な変化なのです。
●「フェーン肌現象」による急激な乾燥対策
一般的なイメージでは、乾燥していると気温も低いことが多い印象ですが、フェーン現象による肌乾燥の場合は、気温が高いことが特徴です。
真冬の乾燥=気温が低い&湿度が低い
フェーン肌=気温が高い&湿度が低い
よって、気温が高いので、皮脂分泌は活発なまま、肌の表面だけが乾燥(水分不足)する状況になります。
ですので、油分ではなく水分を補給しましょう。
乳液やクリームではなく、とにかく化粧水をこまめにスプレーなどで吹きかけます。
化粧水の中に、水分を保持するヒアルロン酸がたくさん含まれていると、肌に水分が定着するので更に良いでしょう。
化粧水のスプレーは冷蔵庫で冷やしておきましょう。
フェーン現象の時は気温が上昇しますので、火照った肌をクールダウンするためにも、化粧水を冷蔵庫に保管しておくとベターです。