見た目の老化スピードは、紫外線を浴びた量で7~8割がた決まってしまいます。

紫外線を浴びると、肌の中に“活性酸素”が増え、サビつきが進行してしまうからです。そのため、アンチエイジングの意識の高い人は、夏以外でもUVケアをしっかりしていますね。

 

しかし、日焼け止めを塗ったり、布で覆い隠すことができないのが“眼”です。

 

紫外線によって眼に起こる老化現象のひとつとして“白内障”があります。眼の水晶体という部分が白くにごって、視界がまぶしくなったり視力が低下する病気です。

①紫外線の多いシンガポール、②紫外線の少ない北極圏のアイスランド、③中間の日本、の3つの国で白内障の患者を調べてみると、①のシンガポールは患者数が最も多く、白内障の進行も日本よりも10年早いことがわかりました。

逆に、②のアイスランドでは白内障の患者数が最も少なく、進行も日本より10年、シンガポールよりも20年も遅いのです

 

白内障になったら、手術でにごった水晶体を取りだし、“人口レンズ”を移植する手術をします。白内障の手術は安全だし短時間で終わる…と思われがちですが、白内障の手術後に“紫外線による網膜の病気が起きやすくなる”ということはあまり知られていません。

人間の水晶体は紫外線を吸収し、眼の奥の“網膜”まで紫外線が入るのを防いでくれていますが、移植された人口レンズでは、人間が本来持っていた水晶体ほどは紫外線を吸収してくれません。

網膜に紫外線があたると眼のサビつきが進行し、“黄斑変性症”という病気になりやすくなります。黄斑変性症とは、徐々に視力がなくなり重度に進行すると失明するこわい眼病です。

そのため、白内障の手術をして人口レンズにした人のうち約20%の人に黄斑変性症が進行すると言われています。

 

最近の人口レンズはUVカットのものも出てきていますが、白内障や黄斑変性にならないためには、紫外線から眼を守らなくてはいけません。そのために必須なのがやはりサングラスです。

しかし、ただのファッションサングラスだと瞳孔が開いてしまい、逆に紫外線が眼に入りやすくなってむしろ有害になる場合があるので要注意です。

サングラスを選ぶ際には“UVカット”の表示がされているものを選ぶようにしましょう。また、サングラスと眼の間に隙間があるとそこから紫外線が入ってしまいます。なるべくサイドプロテクター付きのものにしましょう。

また、サビつきが老化の原因になるのは眼だけではなく、全身です。サビつきが進行しないよう、ビタミン大豆イソフラボンリコピンなどに代表される“抗酸化物質”をバランスよく摂取することも大切です。

アンチエイジングの大原則は「(日に)焼かない!」「サビない!」「太らない!」の3つです。

 

 

澤田彰史 医師

【著者プロフィール】 東京警察病院医師。 NPO法人日本サプリメント評議会評議員、日本抗加齢医学会認定専門医。

ほうれい線_カバーラフ2日テレ「世界一受けたい授業!」「ヒルナンデス!」、NHK-BSプレミアム「女神ビジュアル」、TBS「はなまるマーケット」などのテレビ出演のほか、「美ST」「日経ウーマン」「週刊女性」等のアンチエイジングの記事も担当。

また、“賢くむだなくシンプル・アンチエイジング”をモットーに、ドクターズコスメやドクターズサプリの企画開発を行なう『ARGON Co.Ltd』の顧問も務めている。

新著『ほうれい線は消せる!』(PHP研究所)も好評発売中。

 

 

 


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澤田 彰史

澤田 彰史

著書『ほうれい線は消せる!』(PHP研究所)https://www.php.co.jp/books/ detail.php?isbn=978-4-569- 81899-3
東京警察病院医師、日本抗加齢医学会専門医、 日本形成外科学会専門医、 NPO法人日本サプリメント評議会評議員。 東京警察病院以外にもさまざまな医療機関にて、 美容から寝たきり老人の訪問診療まで幅広く医療に従事。NTV『 世界一受けたい授業』等、テレビ出演多数。
 
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