8月に入り夏本番。35℃を超す猛暑日がつづく中、上海の茶室にて、清涼感のある「調和茶」(ちょうわちゃ)を頂く機会がありました。

「調和茶」とは、中国茶葉をベースに、保健効果のある乾燥植物や生薬を配合して作る「中国式のブレンドティー」のことです。  今回は、浙江省の緑茶「安吉白茶」(あんきつしろちゃ)をベースに、「菊茶」と「クコの実」を合わせたもの。中国語では「杞菊延年茶」(qǐjǔyánniánchá)とも呼ばれ、有名な調和茶の一つです。

枸菊延年茶2

公道杯を使って、少し冷ましたお湯をそそげば、菊の花の甘く爽やかな香りが漂います。

枸菊延年茶1

ガラスの茶器を使うと、茶葉の「緑」、菊の「白」、クコの「赤」の美しい色彩の調和を、楽しむことができます。

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茶湯の色はとても淡く、日本茶などと比べると、驚くほど薄い水色なのですが、口に含めば、菊とクコの甘み、さっぱりと心地よい緑茶の渋みの調和を感じます。  

●● 「杞菊延年茶」の配合の一例 ●●

緑茶(今回は、安吉白茶を使いました):3片程度

枸杞子(乾燥クコの実):2粒程度

菊茶(乾燥菊):5弁程度

* 菊茶は、中国では気軽に手に入れることができるお茶の一つ。目の保養効果などがあるとされます。  

菊花

調和茶は、喉の渇きを癒すだけでなく、お茶と生薬の効能が相まって、滋養と養生効果をより高める効果が期待できます。

調和茶をふるまい、健康と長寿を願う。中国大陸に住む人たちの願いがこもったお茶です。


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栗城 暖子

栗城 暖子

栗城 暖子(くりき あつこ):中国高級茶芸師 高級評茶員 2007年より上海在住。中国茶を通じ、中国の歴史、伝統文化に触れる日々。 趣味は、年に数回、中国各地のお茶どころを巡る「茶旅」へ出かけること。おいしい茶葉と、かわいい茶器を探すこと。 2011年3月 浙江大学 茶学部 高級評茶員養成クラス終了。 2013年10月 中国浙江省にて開催された、第二回 ”武陽春雨杯 全国茶芸職業技能コンテスト” 茶席デザイン部門 銅賞 受賞。
 
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