3月5日は、二十四節気の「啓蟄」(けいちつ)です。中国の七十二候では「桃始華」(もも はじめて はなさく)とされ、あたたかい日差しに春の気配を感じます。今回は女性におすすめしたい「桃の香りのウーロン茶」をご紹介します。

暦の上では春を迎えましたが、三寒四温のこの時期は、寒暖の変化で体調を崩しやすいことも。半発酵茶のウーロン茶には、体を冷やさずほんのり温めてくれる効果があるので、春先におすすめです。

桃の香りのウーロン茶とは、広東ウーロン茶の一種「鳳凰欉」(ほうおうたんそう/fènghuángdāncóng)の「蜜桃香」(mìtáoxiāng)というお茶のこと。広東省潮州市で作られる鳳凰单欉は、花のような香り、フルーティーな香りを持つことで有名で、例えられる花や果物の名称により「蜜蘭香」(蜜のような甘みと蘭の香り)、「黄枝香」(くちなしの香り)、芝蘭香(香りの良い蘭)など十数種に区別されます。

この「香り」は、ウーロン茶づくりの大事な工程の一つ“做青” (zuò qīng)という製茶作業の中で形成されます。茶葉の栽培に適した高山で育ち、丁寧に製茶された上質な鳳凰单欉には、香り高く、甘くまろやかな味わいと余韻が尽きないことから、”蜜韻”(mì yùn)または”山韻”(shān yùn)があると言われます。

今回淹れた「蜜桃香は、その名の通り「蜜のような甘みと桃の香り」が特徴の女性的なやさしいお茶です。香りを上手に引き出すポイントは「お湯の温度」沸騰直後の熱いお湯で淹れると、お茶の香りが引き立ちます。急須や茶杯はあらかじめお湯で温めてから使いましょう。少し高さのある茶杯を使うと、お茶の香りが茶杯にぎゅっと凝縮され、飲み終わった後の茶杯にも、甘くやわらかな桃の香りが残り、春の訪れを感じられることでしょう。

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栗城 暖子

栗城 暖子

栗城 暖子(くりき あつこ):中国高級茶芸師 高級評茶員 2007年より上海在住。中国茶を通じ、中国の歴史、伝統文化に触れる日々。 趣味は、年に数回、中国各地のお茶どころを巡る「茶旅」へ出かけること。おいしい茶葉と、かわいい茶器を探すこと。 2011年3月 浙江大学 茶学部 高級評茶員養成クラス終了。 2013年10月 中国浙江省にて開催された、第二回 ”武陽春雨杯 全国茶芸職業技能コンテスト” 茶席デザイン部門 銅賞 受賞。
 
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