風水の基本である「五行」は森羅万象ありとあらゆるものは、木・火・土・金・水の5つの要素で
成り立っていると考えられています。
また、「九星」という九つのエネルギーの種類においての「五黄土星」は中心を表し、
破壊と創造・帝王と悪人というような極端な意味を持ちます。
天象・地象・人象・社会象
1、「季節」春・夏・土用・秋・冬
2、「五体」人間の体を表し、胴体と四肢を表します。指も5本です。
3、「五臓」人間の内臓(肝・心・脾・肺・腎)・「五腑」(胆・小腸・胃・大腸・膀胱)
4、「五志」人間の感情(怒・喜・憂・悲・恐)
5、「五味」5つの味覚(酸・苦・甘・辛・鹹)
6、「五常」仁・礼・信・義・智
7、「五如来」薬師如来・宝勝如来・大日如来・無量寿如来・釈迦如来 他多数
五月五日の端午の節句
鯉のぼりの上には、五色の旗=吹流しが付いています。
それは五大陸と五色の人々(青・赤・黄・白・黒色)を表していて、
一番上に金の玉を1つ付けることで
五色の人々が永遠に一つとなり平和な世界となることを表しています。
相撲
国技である相撲において土俵には神様がいると考えられていて、以前は四本柱で支えられていた
吊り屋根は青房(青龍)・赤房(朱雀)・白房(白虎)・黒房(玄武)となっていて、
東西南北と春夏秋冬の四つの神様を守護する方位を示しています。
そして真ん中が「土俵の黄色」で大地の木・火・土・金・水を象徴し、
「円」は宇宙の輪=和を示しています。
相撲には五穀豊穣や豊魚を占う神事で、四股は土中の邪気を祓う意味があります。
軍配に「天下泰平」と書いてあり、「八卦良い」と声をかけて「良い八卦になった」ということを願ったのです。
茶道
茶道も「五行」の影響を受けています。これは「炉の五行」と呼ばれていて
「木」炉の緑、「火」炭火、「土」炉壇、「金」釜、「水」湯で表します。
そして夏は涼きように、冬は暖かきように季節に応じた茶のたて方をします。
煎茶道には「五行の茶托扱い」というお点前があり、茶托の色が五色に塗り分けられていて
季節に応じて使い分けます。春の茶会では正客に、春の色である「青の茶托」
夏の茶会には夏の色の「赤の茶托」を使います。
和食
和食には、五目御飯、五目寿司、五目豆など頭に「五目」という言葉が付いた料理が沢山あります。
「五目」という発想は五臓を養うための五種類の食べ物と五味と五色で組み合わせる
薬膳料理の考え方から来ているようです。