シミやしわといった、肌の老化現象の一番の原因は、いわずもがな“紫外線”によるダメージですね。しかし、日焼け止めを真夏にしか塗っていない人もたくさんいます。
紫外線の量が本当に少ないのは、実は12~2月の真冬だけで、3~4月の時点ですでに真夏の半分近い量の紫外線が降り注いでいます。
しかし、春はつい油断してUVケアを忘れがちです。
行楽にも気持ちの良いシーズンですから、外に出る機会が多いにもかかわらず、です。
【紫外線のダメージ量】 = 【紫外線の量】 × 【浴びた時間】 と考えましょう。
だから、春は紫外線の量が夏よりちょっと少なくても、浴びた時間が長ければ結局ダメージの量は増えてしまうのです。
日焼け止めは一年中塗る必要があるのです。
紫外線の一番恐ろしいところは、紫外線のよるダメージが毎年毎年皮膚の中に蓄積されていくことです。
紫外線は皮膚の遺伝子を傷つけます。
多少の傷ならば、遺伝子は自己修復することができます。しかし、20年間、そのダメージが蓄積されていくと、遺伝子に致命的なダメージが発生して、メラニンを異常に作り出すようになってしまいます。これが“シミ”です。
だから、二十歳を過ぎるとシミができ始めるのです。
では、ダメージがここまで進んでしまったら、どうすれば良いのでしょうか?
遺伝子のダメージを修復することができる物質が『ビタミンC誘導体』です。
「ビタミンC誘導体」とは、肌に吸収された後に肌の中でビタミンに変身する物質です。「ビタミン誘導体」を顔に塗れば、肌に浸透していき、紫外線によって発生した、遺伝子のダメージを回復してくれるのです。
ビタミンC誘導体の入った化粧水やピーリング剤は美容クリニックでしか買えませんが、非常に高かったのが最近は買いやすい価格のものも増えて来ました。ニキビが気になる人だけでなく、肌のアンチエイジングをしたい人も美容クリニックで買い求めてみると良いでしょう。
【澤田彰史 プロフィール】
東京警察病院医師、日本抗加齢医学会専門医・日本形成外科学会専門医、 NPO法人日本サプリメント評議会評議員。
医師の業務を傍ら、NHK「ひるまえほっと」、NHK-BSプレミアム「女神☆ヴィジュアル」、日テレ「世界一受けたい授業!」「ヒルナンデス!」「有吉ゼミ」「スポーツジャングル」、TBS「駆け込みドクター」「白熱ライブ ビビット」「サタデープラス」「ゴゴスマ」、フジテレビ「バイキング」「ニッポンのぞき見太郎」、テレビ朝日「林修の今でしょ!講座」「モーニングバード」、テレビ東京「なないろ日和!」「ソレダメ!」などのテレビ出演のほか、「美ST」「日経ウーマン」「日経ヘルス」「AERA」「サライ」「週刊女性」「女性セブン」「夕刊フジ」「日刊ゲンダイ」「からだにいいこと」「夢21」「わかさ」「レタスクラブ」「ホットペッパー」「ポコチェ」などの雑誌や、朝日新聞などのアンチエイジングの記事でも活躍。
フジテレビ「ネプリーグ」や、テレビ朝日「Qさま!」ではクイズの回答者としても出演。
独自の方法で-14kgのダイエットに成功したが、テレビ東京「大食い王選手権」では出場者の体調を見守る医師として出演し、“大食いなのにスリム”なフードファイター達を羨望の目で見ている。
また、肌年齢測定装置「ロボスキンアナライザー」では、シミの量が“実年齢-11歳”という診断結果が出た。
著書『ほうれい線は消せる!』(PHP研究所)は台湾語版も出版されている。