先日、テレビで“食べる順番ダイエット”が紹介されていました。毎年のように新しいダイエット方法が流行しては消えていきますね。

果たして、この“食べる順番ダイエット”は効果があるのでしょうか…?

 

実は、この“食べる順番ダイエット”というのは、以前にこのコラムで僕が紹介した“低インスリンダイエット”と“食欲の秋に太らないようにするためには食物センイを食べよう!”のふたつと中身は同じものです。

…どういうことでしょうか??

 

ダイエットで必要なのは、以下の二点です。

①    血糖値を上げないようにすること。

②    摂取カロリーを減らすことと。

 

低インスリンダイエットが何だったか、覚えていますでしょうか。

【低インスリンダイエットのポイントその1】は、炭水化物を食べるときは、雑穀米、玄米、そば、全粒粉パンといった“GI値”の低いものを食べるようにして、GI値の高い白米・食パン・うどんは避ける。GI値の低いものほど、血糖値が上がりにくいのです。

【低インスリンダイエットのポイントその2】は、GI値の高い炭水化物を食べるときは、食物センイと一緒に食べるようにすること。食物センイとは、野菜・海藻類・キノコ類です。たとえば、うどんを食べたかったら山菜うどんを食べれば良いのです。これが“低インスリンダイエット”です。

食物センイはほとんどカロリーゼロでありながら腹持ちが良いため、食欲を紛らせてくれるのです。その結果、トータルの摂取カロリーが減るわけです。

このように、「食物センイの豊富な食材を食べて、“食欲の秋”に太らないようにしよう!」というのが以前に僕がコラムで紹介した“食物センイダイエット”の中身です。

 

“食べる順番ダイエット”では、①食物センイを一番初めに食べ、②次にスープ類、③次にタンパク質、④最後に炭水化物を食べる、という風に紹介されていました。

これは、食物センイで空腹感をまぎらせつつ、次に食べるたんぱく質や炭水化物からのカロリーの吸収と血糖値の上昇を抑えているのです。

つまり、低インスリンダイエットと食物センイダイエットを組み合わせたものにほかなりません。どちらも有効であることは間違いありませんので、“食べる順番ダイエット”もまちがっていません。

ただし、“食べる順番ダイエット”では「カロリーは全く気にせず食べて良い!」とも紹介されていました。

 

残念ながらこの最後の言葉を鵜呑みにしてしまうと、台なしになってしまいます。このダイエット方法は、確かに“太りにくく痩せやすい食事方法”です。しかし、カロリーを全く気にせず食べて良いなんてことは決してありません。

低インスリンダイエットでも食べる順番ダイエットでも、過剰な量を食べれば意味がありません。

以前、低インスリンダイエットが流行したときにも、“低インスリンダイエットをしていればカロリーは気にせず食べてもOK”という、誤った情報が流されていました。

そんなダイエット方法は存在しません。

メディアの世界では、まれにこうした過剰な表現がされることがあります。注意しましょう!

 

澤田彰史 医師

【著者プロフィール】

東京警察病院医師。 NPO法人日本サプリメント評議会評議員、日本抗加齢医学会認定専門医。 警察病院以外の医療機関でも、外科手術から寝たきり老人の訪問診療まで、幅広く医療に従事している。

日本テレビ「世界一受けたい授業!」のスキンケアの講師や、「美STORY」「日経ウーマン」「夕刊フジ」のアンチエイジングの記事も担当。 医療のかたわら、アンチエイジングアイテム専門会社ARGONの開発顧問医も務める。

同社は「ネット直販で、かしこくムダなくアンチエイジング」をモットーに、ドクターズコスメのプライベートブランド版やドクターズサプリの企画開発、およびネット直販を専門としている。

【ARGONのPC用ホームページ】 http://www.argon.jp


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澤田 彰史

澤田 彰史

著書『ほうれい線は消せる!』(PHP研究所)https://www.php.co.jp/books/ detail.php?isbn=978-4-569- 81899-3
東京警察病院医師、日本抗加齢医学会専門医、 日本形成外科学会専門医、 NPO法人日本サプリメント評議会評議員。 東京警察病院以外にもさまざまな医療機関にて、 美容から寝たきり老人の訪問診療まで幅広く医療に従事。NTV『 世界一受けたい授業』等、テレビ出演多数。
 
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