「糖質制限ダイエット」が流行っていますね。毎年、“○○ダイエット”といったものが流行っては消えていきます。しかし、本当に良いダイエット法ならば消えないはずです。

では、この糖質制限ダイエットはどうでしょうか?

 

糖質制限ダイエットでは、炭水化物だけを極限まで減らします。炭水化物とは、具体的には「お米・麺類・でんぷん・甘いもの」などです。

炭水化物は体内で「糖(グルコース)」に分解され、血糖値を上げます。確かに、血糖値が急激に上がると太りやすくなりますし、逆に血糖値を低く保てば太りにくくなります。

…では、血糖値を上げない“糖質制限ダイエット”をすれば実際に痩せるのでしょうか?痩せるとしても、体に悪いことはないのでしょうか??

 

人間のあらゆる内臓は、「糖・アミノ酸・脂肪酸」の3つをエネルギー源として活動しています。糖は炭水化物が分解されたものですし、アミノ酸はたんぱく質が分解されたもの、脂肪酸は脂肪の分解物ですね。

しかし、「糖」だけしかエネルギー源として使えない臓器があります。

 

それは“脳”です。

脳は全身のカロリーの20%以上を消費する、“大飯喰らい”の臓器です。一日に90gの糖を消費します。しかし、脳内に糖を貯めておくことはできず、常に糖分が補給されていなくてはいけません。糖の補給が数分でもストップすると、脳は機能低下し、さらに続けば脳細胞は死滅してしまうのです。人体は、糖がなくなればアミノ酸から糖を作ることができますが(糖新生と言います)、これには限界があります。

 

また、脳内の物質で、精神を安定させる働きがある“セロトニン”というものがありますが、セロトニンが脳内に入るときにも「糖」が必要なのです。

脳内のセロトニンが不足すると、うつになったりイライラしたりします。

 

…では、どれくらい炭水化物を減らすのであれば良いのでしょうか?

まずは、完全に糖質をゼロにするのではなく、夕食時のごはんを一膳だけ減らしてみましょう。

ごはん一膳は240Kcalですので、一か月続けると体重が1㎏減る計算になります。

急激に体重を減らしてもリバウンドするだけですので、これくらいゆっくり減らすことが大切です。

 

また、糖質制限ダイエットでは“炭水化物以外はいくら食べても良い!”などと言われる場合がありますが、決してそんなことはありません。消費するカロリー以上の脂肪分やたんぱく質を摂り過ぎれば当然太ります。

メディアではこうした扇情的な文句が使われますので、惑わされないように気を付けましょう。

 

澤田 彰史(さわだ あきふみ) 医師

【著者プロフィール】 東京警察病院医師。 日本抗加齢医学会認定専門医、NPO法人日本サプリメント評議会評議員。 警察病院以外でも、外科・美容手術から寝たきり老人の訪問診療まで、幅広く医療に従事。 日テレ「世界一受けたい授業!」、テレビ朝日「モーニングバード」、NHK「女神ビジュアル」のほか、「美ST」「日経ウーマン」「夕刊フジ」など様々なメディアで活躍。

また「かしこくムダなく、シンプル・アンチエイジング」をモットーに、ドクターズコスメやドクターズサプリのPB版の企画・開発を行なうARGON Co.Ltdの顧問も務める。

【ARGONのPC用ホームページ】 http://www.argon.jp


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澤田 彰史

澤田 彰史

著書『ほうれい線は消せる!』(PHP研究所)https://www.php.co.jp/books/ detail.php?isbn=978-4-569- 81899-3
東京警察病院医師、日本抗加齢医学会専門医、 日本形成外科学会専門医、 NPO法人日本サプリメント評議会評議員。 東京警察病院以外にもさまざまな医療機関にて、 美容から寝たきり老人の訪問診療まで幅広く医療に従事。NTV『 世界一受けたい授業』等、テレビ出演多数。
 
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